平成24年11月2日

北興化学工業株式会社

3種類のリン系触媒配位子を発売開始


当社ファインケミカル事業グループは、新たに3種類の有機合成用触媒配位子の量産化に成功し、販売を開始しました。今回上市するのは、Amphos(アムホス)、Xantphos(キサントホス)、DPEphos(ディーピーイーホス)の3製品。何れも医薬品、電子材料分野のカップリング反応で使用される触媒用の配位子として開発しました。


当社では、得意とするグリニヤール反応の技術を生かし、TPP(トリフェニルホスフィン)をはじめとする各種ホスフィン化合物や、それらの誘導体であるホスホニウム四級塩、ダイホスフィンなどリン系触媒配位子を数多く取り揃えております。変り種としては、配位子を使わず、無機結晶構造にパラジウムを組み込んだ配位子フリー触媒のLFPOも製品化しております。


近年、医薬や電子材料分野の技術進歩により、より複雑な構造、特異的な性能を持った化合物が求められるようになり、それらの化合物を作り出すために多種多様な活性を持つ触媒が必要となりました。触媒は、貴金属と配位子を組み合わせて使用され、貴金属触媒の性能は、配位子によって決定します。当社の製品のTTBuP(トリターシャリーブチルホスフィン)が、アミノ化反応に特に優れた活性を示すはその一例です。


今回発売するAmphos等は、嵩高い置換基を持つ化合物のカップリング反応に特に優れた活性を持ち、しかも空気中で安定であることから、触媒性能に加え取扱い場面での操作性も格段に向上します。


当社ファインケミカル事業グループは、今後も触媒配位子分野に注力し、さまざまな条件に対応できるよう触媒配位子の種類を増やしてゆく計画です。


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