平成23年11月2日

第61回ネットワークポリマー講演討論会・ベストポスター賞受賞のお知らせ

当社は、「高 Tg 実現可能なリン系硬化促進剤の開発」について、合成樹脂工業協会の学術活動であるネットワークポリマー講演討論会から「ベストポスター賞」を受賞しました。

 

合成樹脂工業協会は、国内の熱硬化性樹脂の製造者による業界団体であり、環境、資源再利用、規格標準化などに対応する一方、産・官・学の連携を生かした学術活動として、「ネットワークポリマー講演討論会」を毎年開催しています。

この討論会は、口頭発表とポスター発表から構成されていますが、「ベストポスター賞」は、独創性、新規性、表現力が優れたポスター発表に与えられるもので、去る10月13日（木）の第61回講演討論会（場所：大阪府関西大学）で授賞式が行なわれました。

 

この度の受賞は、当社のファインケミカル製品である「TPTP：トリ−ｐ−トリルホスフィン」について、エポキシ樹脂硬化促進剤としての独創性、およびポスター発表の表現力が高く評価されたものです。

当社は、接着剤、プリント配線板などの電子部品や半導体封止材用のエポキシ樹脂硬化促進剤の研究開発を継続しておりましたが、近年のパワーデバイス対応等の、より高機能に対応可能な硬化促進剤を探索した結果、「TPTP」が好適であることを見出しました。

「TPTP」は硬化促進剤としては公知ですが、一般的に用いられているリン系硬化促進剤であるトリフェニルホスフィンよりも硬化促進能力に優れ、また得られる硬化物のガラス転移温度が高く、かつ高い信頼性が得られることを確認しております。

今後、さらにこの「TPTP」を潜在化したタイプにつき検討を継続する方針です。

 

■受賞の概要

＜業績名＞　　高 Tg 実現可能なリン系硬化促進剤の開発

＜受賞者＞　 北村あい（発表者）、大橋賢治、大賀将範　　（当社化成品研究所）

 

【お問合せ先】

北興化学工業株式会社　ファインケミカル開発営業部

電話番号　03-3279-5142