平成23年9月9日
2011年度日本植物細胞分子生物学会・技術賞受賞のお知らせ
当社は、「バイオテクノロジーを利用したシクラメンの品種改良」について、日本植物細胞分子生物学会から「2011年度技術賞」を受賞しました。
本学会は、植物細胞分子生物学基礎研究の更なる推進と、それらの基礎的な知見に基づく植物バイオテクノロジー応用研究の促進を図ることを目的として、理学、農学、薬学、工学などの異なった学界分野や産業界、行政などの方々が集まって構成されており、今年で30周年を迎える学術団体です。
「技術賞」は、植物バイオテクノロジーを利用して実用化された、または実用化間近の顕著な研究成果に対して与えられるもので、去る9月6日(火)に開催された第29回大会・シンポジウム(場所:福岡県九州大学)で授賞式が行われました。
この度の受賞は、当社が開発、商品化したシクラメン品種の技術独創性・革新性・将来性・波及効果などが高く評価されたものです。
当社は、植物バイオテクノロジーによるシクラメンの新品種開発を行なってきており、独自の培養技術を利用して世界初のブルー系花色を持った品種作出に成功、さらに、遺伝子操作によって花の雄しべ・雌しべを花弁に変化させ、花弁が50枚以上にもなる多弁咲きシクラメンを開発しました。
当社の植物バイオテクノロジーによるシクラメン新品種の開発と商業化への取り組みは、従来技術では実現できなかった品種開発を可能にしたものであり、また今後の植物バイオテクノロジーの発展に大きく寄与すると期待されることから、今回の受賞に至りました。
■受賞の概要
<業績名> バイオテクノロジーを利用したシクラメンの品種改良
<受賞者> 寺川輝彦、杉山正夫、村山俊夫、山村智通 (当社開発研究所)
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