平成22年11月24日

『農林水産技術会議会長賞』 受賞のお知らせ

農林水産省、(社)農林水産技術情報協会主催の平成22年度民間部門農林水産研究開発功績者表彰事業において、当社の『青色系シクラメン品種の育成と組織培養による量産技術開発』を進めてきた開発研究所バイオエンス研究部植物バイオチームのメンバーが農林水産技術会議会長賞を受賞いたしました。

この賞は、農林水産業その他関連産業に関する研究開発のうち民間が主体でおこなっているものについて、その一層の発展およびそれに従事する者の一層の意欲向上に資する目的で、優れた功績をあげた者に対して贈られるもので、表彰は本日11月24日、千葉県幕張メッセで開催されるアグリビジネス創出フェア２０１０（主催：農林水産省）で行われました。

今回の受賞は、当社が行ってきた植物バイオテクノロジーを利用したシクラメンの新品種開発が評価されたもので、当社では"培養変異"という手法を用いて世界初のブルー系花色を持った品種「フレグランスミニ・アメジストブルー」の作出、さらに、花弁数が10枚ある八重咲き品種との交配により「八重咲きライラックブルー」を作出しております。また、これらの品種は、種子による繁殖では花色などの性質が安定しないことから、当社独自で組織培養苗の大量生産技術を開発しました。

なお、これらのシクラメンは花の新品種のコンテストジャパンフラワーセレクション（主催：ジャパンフラワーセレクション実行協議会）で「ベストフラワー優秀賞」を受賞しており、花卉業界並びに消費者の皆様からも高く評価されております。

写真中央は開発研究所バイオサイエンス研究部寺川グループリーダー、 向かって左は松尾営業第二部長
フレグランスミニ・アメジストブルー
	八重咲きライラックブルー

 

※新品種のシクラメン、「フレグランスミニ・アメジストブルー」と「八重咲きライラックブルー」は、全国の園芸店やホームセンター、通信販売（「タキイネット通販」、「ベルーナ」等）などを通じて、お買い求め頂けます。